地球が終わらなかった夜

世紀末星は降らず

ヅカヲタがTHE RAMPAGEさんに出会った話

 

※これは最近RAMPAGEさんに出会い、沼の半径1m付近をうろうろするようになった程度のニワカとすら呼べない人間による個人的な備忘録です。
一から十まで門外漢の雑語りで構成されているため、各方面の方を不快にさせる恐れがあります。すみません。

 

 

 突然だが今更ハイアンドローに出会った。
6月11日、有明ガーデンシアターでのことだ。

 

 もうおわかりの方もいるかもしれないが、私がハイアンドローとファーストコンタクトを交わしたのは 宝塚歌劇団 宙組公演 スズホマカゼ スペシャルリサイタル「FLY WITH ME」である。

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2022/flywithme/index.html

 

 「FLY WITH ME」はLDH宝塚歌劇団がコラボした演目で宙組の皆さんがLDHさんの楽曲を歌い踊る大変ハイテンションなリサイタルだ。

終演直後からロスが激しいので円盤と音源を今すぐに出して欲しい。


 宙組では今年の8月から「HiGH&LOW -THE PREQUEL-」という演目を上演する予定がある。(以下、宝塚版ハイロー、略してヅカローと称する)

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2022/highandlow/index.html


ヅカローに先駆け、「FLY WITH ME」ではハイローコーナーがあった。

この時点の私のハイローに対する知識はやたら爆発する、暴力、轟洋介、作家の三浦しをん大先生がえげつないハマり方をしていた*1、程度の認識しかない。要するにミリしらである。
ガーデンシアター内に突如として響き渡る立木文彦ナレーション「宝塚を見に来たんだが!?!?!」と困惑したのも束の間、野口先生*2によるブチ上がり演出と宙組生の熱いパフォーマンスにすぐに飲みこまれた。
 このハイローコーナー、「FLY WITH ME」出演メンバーが各チームテーマ曲を歌い踊ってくれたのだが、中でもロッキー役の芹香さん*3がとんでもなかった。
本題がブレるので詳細は省くのだが、あまりのかっこよさに脳天をぶん殴られたような気分になった。

 その後も真風さん*4の半生(半生?)をミュージカル仕立てにしたコメディ調の場面などがあり怒涛の情報量に圧倒された私は、最終的に八割型記憶を失うこととなった。
終演後、友人と落ち会い、真っ先に口から出た言葉は「ロッキーやばかった」である。
記憶を失った上でも芹香さんのロッキーはヤバかった。その後もうわ言のようにロッキー……ロッキー……と言い続け、完全に心を奪われた私はヅカローの予習のためにハイローを見ようと思い立った。
野口先生の力技布教はやはりとんでもない威力であった。

 

 善は急げだ。翌日にHuluに入会し、ドラマS1から視聴を始めた。

ハイロー、面白いな???

 アニメ版ダイナミックコードを彷彿とさせるほどに回想場面が多かったりはするのだが、概ね展開のテンポも景気も良く、ストーリーやアクションがとにかく王道にアツいのだ。
質の高いアクションシーンや演者さんの熱の入ったお芝居の横でそうはならんやろ!!というトンデモ要素を平然とお出ししてくるバランスが妙にツボにハマってしまい、気付けば夢中になっていた。
やはり世間が面白いと言っているものは面白いから見た方がいいという当たり前のことを再認識する経験であった。

 

 1話30分というお手軽さもありドラマS2まで4日程で見終わった私は「村山良樹……」と呻くだけのbotと化した。
村山良樹及び彼の周りの人間関係がとんでもない勢いで刺さってしまったのである。

特に村山とコブラの関係性に好みのド真ん中を打ち抜かれた私は、フォロワーに対し「なんで今まで誰も私にハイロー勧めてくれなかったの!?」等と理不尽にキレ散らかしたりしていた。完全に情緒がおかしくなっている。ちなみにフォロワーはヅカローの上演が決まった直後に丁寧に履修順を解説してくれていた。履修を後回しにしていたのは私の怠慢でしかないため、本当に理不尽なキレである。

ドラマの鬼邪高回であるところのS1の2-3話とS2の7-8話を繰り返し視聴していたのだが、定時だけでなく全日の辻・芝マンペアのビジュアルやニコイチ感も刺さってしまい各所に悲鳴を上げ続けていた。

1週間ほどで映画もFMまで視聴を終え、ヅカローの予習は既にもう充分出来ていると言える状態にあったが、そこで止まれるような理性がもう無かったためそのままザワ0に突入した。

ザワ0で毎話村山良樹及び鬼邪高定時の皆さんのかわいさにやられ呻きまくった後、ザワを見た。ここに来てさらに花岡楓士雄という最高の男を浴びた私は再び呻いていた。
あんな男好きにならない方が無理な話である。流れるようにザワXのムビチケを買った。

 

 ハイローを全て見た私が次にとった行動はLDHの楽曲漁りであった。

ハイロー、劇中歌がめちゃくちゃに良い。

各チーム/派閥のテーマ曲が設定されていたり、LDHの方がいるチームであればMVに演者さんが出ていたりするのでハイローから使用楽曲、そこからハイロー無関係の楽曲へ、という路線はかなりシームレスなものだと思う。
私も例に漏れずAppleMusicで劇中歌を聞きまくり(特にHigher Groundを気が狂うんじゃないかと言うくらい聞いている)そのままハイローとは無関係の楽曲にまで手を出すようになった。
コブラのことが上位に好きなのでYouTubeEXILEさんと三代目さんのMVを見まくる日々を送っていたのだが、そんな中、あなたへのオススメに上がってきたのがTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの皆さんによるザワの主題歌「SWAG&PRIDE」のMVであった。


 突然だが私にはテレビや邦画を見る習慣が幼少期から壊滅的に無い。そのため芸能人に疎い。本当に疎い。
具体的にはハイローを見るまで岩田剛典さんのお顔を見たことがなかった程度には疎い。
何が言いたいかと言うと芸能人激疎陰キャの私は、芸能人に対する知識が一般人のそれより大幅に欠如しているのだ。
大変失礼な話で申し訳ないのだが、これまでTHE RAMPAGE from EXILETRIBEというグループ名を聞いたことが無かった。
つまり、ザワを見た人の9割が知っているであろう"川村壱馬さんがRAMPAGEのボーカルであり主題歌のSWAG&PRIDEを歌っている"という基礎情報すら私は知らなかったのだ。

エッ……!!?!?楓士雄……!?!!
楓士雄の中の人、LDHの方なの!?!?!?!?

 めちゃくちゃびっくりして一度再生を止めた。
川村さんをザワ以外で拝見した事は無かったのだが、お芝居がハチャメチャにお上手だったのでてっきり俳優活動をメインにされている方だとばかり思っていたのである。

(尚、司さんに関しては特徴的な甘い声質から主題歌を歌っている人だとザワ0の段階で勘付いていた)
あんなに演技できて歌、歌まで……!?ハイスペックが過ぎる………

再生を再開した所で再び衝撃が走る。

辻芝!?!!辻芝の中の人もLDHの方だったの!?!?!

今思えばあのビジュアルの派手さはLDH側のキャストさんだと思い当たりそうなものだが、その時の私はめちゃくちゃにびっくりしていた。
(ちなみにその後このビジュならきっと中岡の演者さんもLDHだろうと思い込み、大外しをかました)

 先程もちらっと触れたが、辻芝の二人、なにせめちゃくちゃにビジュアルが好みである。
特に辻くんを演じていた鈴木さん。個性的なヘアスタイルを自分のものにしている姿が素敵で、漠然と気になっていた。

 加えて私はヅカヲタだ。要は人が歌ったり踊ったりするコンテンツが好きな部類のヲタクだ。
常日頃から「ダンス上手い方が踊っている姿をひたすら定点で10時間くらい眺めていたい」と本気で言っているくらいにはダンスを見るのが好きである。
RAMPAGEさん(に限らずLDH全体がそうかもしれない)はメンバーがボーカルとパフォーマーに分かれているらしいのだが、どうやら鈴木さんはパフォーマーのようだ。
気になっている方がバチバチに踊っているコンテンツがあることを知った私は大喜びし、ひとはしゃぎしてからYouTubeでRAMPAGEさんのコンテンツを漁りまくった。

いやRAMPAGEさんの楽曲、良………

 バチバチのカッコイイ曲がいっぱいあった。 FandangoとLightningが特に好き
そしてボーカルの三人のお歌が大変に上手い。パフォーマーの皆さんのダンスもめちゃくちゃに上手い。MVもカッコイイ。歌詞も良い。このグループすごい。

暫定一番気になる枠である鈴木さんばかり目で追ってしまったのだが、ダンスがお上手なのはもちろん、ダンス中の楽しそうな笑顔が魅力的だった。

MVだけでは飽き足らず、YouTubeに投稿されている慰安旅行やdTVで配信されているRUN!RUN!RAMPAGE!も視聴し、気付けば二週間ほどでメンバー全員のお顔とお名前を覚えていた。
CLプレミアム?の入会は目下検討中です……

 

 さらにコンテンツを漁っていく中でRAMPAGEさんの一部メンバーが舞台に出演されていたことを知った。そのメンバーには鈴木さんも入っていた。

なんせヅカヲタ、舞台は大好きである。ダメ元で視聴手段を探したところ、なんとこのタイミングで期間限定配信が行われていた。速攻で観た。

 

鈴木さん………お芝居うっっっま…………

 正直、本業が俳優さんではない方の舞台での演技ということで舐めてかかっていたのだが、めちゃくちゃに良かった。本当にすみませんでした。
そして殺陣が上手すぎる。

 以下は完全に私の主観なので読み飛ばして頂きたいのだが、鈴木さんの殺陣はただ身体能力が高いというだけの殺陣ではなくその役らしさのある、ジーンだからこそ出来る立ち回りに思えた。
貧民街出身という背景を持つキャラクターに相応しい、あまりお行儀の良くない剣の振り方や、クロエが斬られた後の動揺と怒りを感じさせる荒々しい動き等、役としての表現が本当にお上手だった。
 また、劇中の鈴木さんは蛍光グリーンのポニテ姿だったのだが(似合っていてすごい)殺陣やダンスシーンの髪の毛の扱い方・魅せ方がこれまたとんでもなく上手い。 どうでもいいけどラストで階段降りあるの宝塚かと思った

 配信視聴後に過去のインタビューを読んだのだが、「舞台の稽古が辛くて逃げ出したかった」という鈴木さんの発言に対し、咄嗟に嘘だろうと思ってしまったくらい演技も殺陣も素晴らしかった。
 もちろんラストのライブパートのパフォーマンスもバチバチにかっこよかった。白が似合う〜サングラスも似合う〜パールが似合う〜ラップもできるんですか……!?多才……
「気になる」が「好きかも」に変わった瞬間である。

 

 いや〜〜これ現地で見たかったな〜〜………と思った矢先のことだ。
「舞台ETERNAL2」の文字が目に飛び込んできた。

え!?続編やるの!?いつ!?


……………今月!?!?!

 あまりのタイミングの良さに若干の目眩を覚えつつキャストを確認する。
す、鈴木さん出る〜………!!!
さらにひっそり気になっている龍さんと武知さんも出演されるということまで知ってしまった。
そんなのもうやることはひとつしかないだろう。

チケットを取りました。

 

 RAMPAGEさんのことを何も知らないのに観に行っていいんだろうかという感情は凄まじい質量で存在している。
だが、生で演技を見たい!!オペラグラスで追っかけたい!!の欲が強くなりすぎて抗えなかった。

 

 私はドが付くレベルの陰キャである。LDHと言えば陽キャパリピお兄さんの集団という偏見しか抱いていなかったため、死ぬまでLDHと接点を持つことは無いと思っていた。人生、本当に何が起こるかわかったものではない。

 

締め方がよくわからなくなったので最後にめちゃくちゃ好きなMステの動画を貼らせてください。無断転載ではなく公式のものです。

*1:三浦しをん先生の『マナーはいらない 小説の書きかた講座』を読んでください

*2:宝塚歌劇団所属の演出家 情報量の多い高カロリーなショー作りに定評がある 「FLY WITH ME」の演出を務め、ヅカローの脚本・演出も担当している

*3:宙組の現二番手男役の芹香斗亜さん ヅカローではロッキーを演じる

*4:宙組の現男役トップスターの真風涼帆さん ヅカローではコブラを演じる